夏バテ!!!
自律神経をバテさせる夏の3要因
夏に自律神経がバテてしまうのには、主に3つの要因があります。
暑さ:体温調節のためにフル稼働しなきゃいけない
1つ目の要因は「暑さ」です。暑いと汗をかきます。汗が蒸発するときに気化熱を奪うことで体の熱を放出して、一定の体温を保っているのです。
この働きを担っているのが自律神経で、暑くて大量に汗をかく夏は、自律神経が常に働かなければなりません。夜間にも寝汗をかくような状態でいると、眠っているにも関わらず自律神経は一晩中酷使され続けることになります。休むことができずに疲れがたまってしまうのです。
寒暖差:変化に対応し続けなきゃいけない
2つめの要因は「寒暖差」です。寒暖差にも2種類あり、1つは朝晩と日中との寒暖差。夏でも早朝と真昼とでは気温差があります。
もう1つは冷房による寒暖差。屋外と室内との温度差はもちろんですが、室内にいても上半身と足元では温度差があります。冷たい空気は下にたまるので、とくに冷え症に悩む方が多い女性は、仕事で1日冷房の効いた室内にいると足元の冷えを訴える場合が少なくありません。
露天風呂やこたつのように、下半身が暖かくて上半身が涼しい場合は心地よく、体もリラックスできます。しかし、下半身が冷たくて上半身が暖かいのは、いわゆる「のぼせた状態」になりやすいのです。
こうした温度変化にも自律神経は対応しなければならず、どんどん疲弊してしまいます。
紫外線:浴びるだけで活性酸素が発生する
3つめの要因は「紫外線」です。
夏(7~8月)は1年のうちでも紫外線量が最も多くなる時期。紫外線を浴びると体内で疲労のもととなる活性酸素が生じます。海にでかけたときに、泳がずに太陽の光を浴びるだけでもグッタリ疲れることがあるのはこれが原因です。
紫外線は反射・散乱しやすい性質があり、日陰でもアスファルトなどから反射して人の体に届きます。室内にいても、知らず知らずのうちに浴びていることが少なくないので注意が必要です。
「暑さ」も「寒暖差」も「紫外線」も夏にはつきもので、避けられるものではありません。さらに、夏は長期休暇や行楽イベントなどで人の活動量が多くなるといった背景も、自律神経への負担を増加させる遠因です。
睡眠は夏バテにどんな効果があるの?
起こってしまった疲れを回復させられるのは睡眠だけ!
体の疲れを軽減することは、食事の工夫やストレッチなどで多少はできます。
でも、活性酸素が自律神経の中枢をサビさせてしまった時、そのサビをとって回復させることができるのは睡眠しかありません。
回復させるには長く眠ればいいというわけではなく、睡眠の質も重要です。逆にいえば、良い睡眠をとることができれば、1日の疲れをその日のうちに回復でき、夏バテの予防・解消につながります。
そこで、日中の疲労を抑えて、よりよい睡眠を得るためのポイントをご紹介します。
朝は自律神経のスイッチを入れてリズムをつくる
太陽の光で眠りの下準備をする
目を覚ました後に太陽の光をしっかり浴びると、眠気が吹き飛ぶだけでなく、夜もぐっすり眠ることにつながります。
朝に太陽の光を浴びると、心の安定や覚醒に作用する「セロトニン」が分泌され、それが起床後14〜16時間程度経過した後、眠気を誘う「メラトニン」に変化します。メラトニンは、一般には「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、脳に作用にして眠りに適した体内環境を整えてくれます。
直射日光を浴びなくても、部屋に差し込むやさしい光で大丈夫。雑誌などが読める程度の間接的な光でも十分に効果があります。
朝ごはんで自律神経を目覚めさせる
朝ごはんを食べて胃の動きが活発になることで、内臓を動かす司令塔である自律神経が目覚め、活動のスイッチが入ります。ちゃんと自律神経を起こしてあげることで、体の働きがよくなるのです。
三食バランスよく食べるのは、栄養的にもちろんいいことですが、それ以上に「朝に何か食べる」ことが、自律神経を目覚めさせるという点でとても大切です。
2つのスイッチで体内リズムをしっかり作動させる
人は約24時間周期の体内時計のリズムをもっています。これをサーカディアン・リズム(概日(がいじつ)リズム)といいます。このリズムにより、体が活動的になる時間や眠くなる時間などが決まってきます。
朝の光を浴びるだけでもサーカディアン・リズムのスイッチが入りますが、さらに朝ごはんを食べて自律神経のスイッチも入れることで、よりしっかり作動させることができます。
サーカディアン・リズムが整うことは、睡眠の質をあげることにつながるので、結果、自律神経の疲労を回復することになり、夏バテ予防につながります。
皆さん実行してみてください(^^)/
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