東洋医学の問診の考え方

東洋医学では、日常生活におけるお身体の異常や変調を読み取り、病気を未然に防ぐという考え方があります。人の悩みや相談に役に立ちますので、ちょっとマニアックな内容になりますがお付き合い下さい。

一問寒熱二問汗．　一に寒熱を問い、二に汗を問う。

三問頭身四問便．　三に頭身を問い、四に便を問う。

五問飲食六問胸．　五に飲食を問い、六に胸を問う。

七聾八渇俱當辨．　七に聾、八に渇ともに弁じる。

九因脈色察陰陽．　九に脈色により陰陽を察する。

十從氣味章神見．　十に気味により神見を章らかにす。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『景岳全書』

寒熱は寒気と発熱を問い、汗は無汗か有汗かを問い、頭身は頭痛や身体痛を問い、便は大便と小便の状態を問い、飲食は摂取や嗜好品などの状況を問い、胸は胸脇腹部のつかえや痛みを問い、聾は聴力を問い、渇は口渇を問い、これにて弁証を施す。

とあります。

昔の医者は鍼や灸、漢方薬などで四診を用いて診断し治療していました。

四診とは、望診、聞診、問診、切診のこと。

どこに、どのようにして病理産物が溜まっているか、どこにいきわたっていないか、

これで知ることができます。

この考え方が何千年も続いていることは凄いことですね。

もしこの中に気になる症状やご不明な点等ございましたら鍼灸師にご相談ください。